機長のアナウンス
遠いところに引っ越したにもかかわらず、事情があり二週間以上現地に継続滞在していない。それでも、住んで二ヶ月が経過し、あらゆる面で慣れてきた。
1番苦労してるのは、やはり方言だ。私の「バカじゃないの?」という恐らく鎌倉弁に入るであろう、「バカ」は北陸では相当にキツい音になるらしい。三人称にしか使わない方針だ。
逆に北陸で、私がギョッとするのは、「うんこ」だ。私の地元では成人すると、「うんこ」は使わない。大人に対しては、「便」(⬅︎医療関係者だからもある)もしくは、小さい子どもには、「うんち」が普通だ。
だが、北陸人は普通に「うんこでとる?」という。これにはかなり閉口してしまう。今、なんといいました?と聞き返したくなるくらい自然に言われるので、呆気にとられる。
帰省の飛行機の中で、機長のアナウンスが聞こえてきて、妙に安心した。何故だろうと思うと、機長の話す標準語に安堵感を覚えたのだった。
母国語、mother tongueとはこういうもんなんだとあらためて気づいた。離れて初めて気づくこともある。
来週も帰ります(笑)