長女の日々(・∀・)

田舎と都会の狭間で生きる

児童虐待

 

 

 

先日、日本小児救急医学会理事長(北九州市立八幡病院院長)市川光太郎先生による

「救急現場から見える子どもの虐待の現状ー子どもの命を守ろうー」というテーマの講義を横浜で聞いてきました。


実際の臨床事例を交えて講義は展開され、児童虐待に対する地域全体での組織的対応の重要性などを中心に訴える内容でした。

 

目を覆うような画像も多く、看護師は多くの症例を通して、観察の能力を鍛える必要があるため、学生時代は多くの実際の画像を見ました(怖かったり、辛くても見るのです)。それから約10年以上臨床経験を積み、様々な実例を見ました。その経験を通してもなお、今回の画像は痛ましく、人間がどれだけ残酷になれるかを思い知らされました。

 

講義では、地域や家庭力の低下、医療者の理解不足、警察や法曹界の硬直的な対応などが問題点としてあげられており、これからの日本の地域性をどう考えていくか、久しぶりにインパクトのある講義で、自分の研究テーマと合わせて、今後の展望が膨らむ思いがしました。

 

それでも、自分たちが考えなくてはならないのは、やれ児童相談所が悪いだの、学校がわるいだのと言わずに、自分の周りにいるおかしな奴がいたら、注意すべき(もしくは専門機関に連絡するべきなのではないだろうか。巻き込まれたくないと思うなら、正しい informの仕方を考える知恵をはたらかせることができるはず。傍観者ではいけないのだ。